僕が見えるところで寝ていれば良かったのだろう、と後になって後悔した。


 倉庫に入ってきたのは女の子が二人。
 二人は過ぎるぐらいにそっと扉を閉じ、鍵をかけた。

 二人は僕の事に気付かない。
 まさか、誰かが中にいるとは思わなかったんだろう。


 僕は何か言おうと思った。
 「僕はここにいるよ」とか……
 いや、何て言えばいいんだろう。


 僕は馬鹿だった。
 そんな体裁を考えているうちに、取り返しのつかない事になった。
  

 僕に気付かずに、二人は…
 なんと、接吻をした。