「莉…麻ちゃんだよね?
よろしくね。」
彼は
席に座ると、笑顔でこっちを見た。
…へぇ
なかなかいい男じゃん。

「うん。
よろしくね、和真。」

上目使いで、
可愛い笑顔で、
下の名前で呼んで

ちょっと
狙ってみたり。


「……。」





は??

反応なし??
可愛い子が、隣にいるのに??
無反応って何??


始めての態度に困惑してる
あたしに耳元で

「あの子といた時みたいに
素直に笑った方が可愛いのに。」

彼は
くすりと笑いながら言った。

「////!?」

真っ赤になる顔を見た和真は、
笑いを堪えて先生の話しを聞くふりをした。


莉麻は、
恥ずかしさと
悔しさで真っ赤になった顔を
隠すように俯いた。



そして
HRは終わった。

莉麻は
逃げるようにして、
真奈の元へ
小走りで向かった。


「莉麻!?
顔真っ赤だよ??」

「あいつ…
ちょっと狙ったら、
逆に口説かれた!!!」

ブツブツ言ってる莉麻を見て
真奈は、思わず笑った。