「あっそ」 そう言ってふて腐れたようにいつものようそっぽを向く。 あたしもあたしで なんでかそいつの手に目がいってしまう。 ゴツゴツしたあたしよりも大分大きな手。 ...あの頃と全然違うじゃん。 なあーんて、 あたしは本物馬鹿か。 当たり前のことなのに。 ...誰だって変わっていくモノなのに。