「なぁ、こころ まだ俺と付き合う気にならないわけ?」 明るい茶色の髪に 少しワックスを使って たたせながら 身に纏う制服は何故かとても似合っていて。 やっぱり、普通の格好しても顔がいい人は有利なんだと この世の中の差別化がわかる。 「一生なんないと思うけど」 あたしは飲んでいたイチゴジュースのカミパックを両手で器用に潰した。 ...あの頃の面影なんて何処にも見当たらない。