「あ、あの!」
いきなり声をかけられ相手の方を見る。
見たことある人だから多分同じ学年の人だ。
でも名前は知らない。
「なんのようでしょうか?」
私がそう聞くとその人の顔が赤くなった。
「あの、大事な話しがあるんですけど」
またか…。
「俺、先いくわ。」
「あ、祥…。」
あー、祥に先に置いていかれちゃった。
多分気を利かせたつもりなんだろうけど…。
「まぁいいか。で、大事な話しって何ですか?」
「あの、ここじゃなくて違うところで」
「わかった。」
私たちは体育館裏に来た。
これまたベタな。
「それで大事な話しって何?」
また来るぞ…。
「あの俺、美崎さんのことが好きです。俺と付き合ってください。」
やっぱり来た。