見ると上から佳代ちゃんが真っ青な顔そしていた。
熱い火のついた煙草が久美子の頬にあたった。
「佳代子ちゃんっ、何したの?」
尾崎先輩が聞く。
佳代ちゃんは無言
顔は真っ青なまま。
尾崎先輩はため息をつく。
「…煙草…どういうこと?」
「ね。わざとじゃないんですか~っ?」
バレー部の有美が言った。
「うっそ、最悪じゃん」
「ありえねえ・・・ああいう子だったんだ」
周りの声を聞き、尾崎先輩はさっきより大きいため息をついた。
「佳代子、疑いを晴らすためでもあるの。荷物、検査するわよ?」
佳代ちゃんは迷わず
「ハイ。」
と言った。