「まってっ…!」


佳代ちゃんが職員室へ行こうとするのを止めた。


「何?佳代ちゃん…」


佳代ちゃんは力強く私の右手をつかんだ。



「どうして、世界史でなかったの?」


そのことか…
佳代ちゃんには嘘、つきたくないけど…
今は急いでるし







「ごめん。あとでね?」


「分かった…。」



佳代ちゃんが私の手を放す。