「姫様を愛しいと想う気持ちを止められません」

そう言って再度口付ける。
先程よりも深く……激しく求め合う

「李由姫様」
『巧哉様』

名前を呼び合う度に口付けをする度に想いが深くなる気がする……



もっと

もっと

もっと私を求めて欲しい―――



「李由姫様」
と何とも官能的な声で囁かれ…身体が更に熱を持つ。このまま溶けてなくなってしまうのではないのかさえ思う

そっと草臥(クタビ)れた布団に優しく私を横にする…私に覆い被さる巧哉様に胸が高鳴る。


「姫様…抱いてもよろしいですか?」

あぁ…
何故この御方は私をこんなにも魅了するのだろう

「姫様の知っての通り…剣にしか興味がなかった私は情けないですが、おなごを抱くなど初めてでございます」

私は満月に惑わされているのだろうか……



「しかし…姫様が欲しい」