―――しかし


そんな暖かい日々というのは姫様の言葉を借りれば儚いのか……すぐに終わってしまいました。

隣の国が将軍家に協定を組もうと取り合ってきたのです


その協定の証とゆうのは―――

姫様………



李由姫様と隣の国の隆心(リュウシン)様との婚姻でした。




私たちの国が勢力があるとはいえ、二番目ほどの勢力を持つ隣の国と協定を組むのは悪い話しどころか…願ってもないことだったのです。


姫様は
「私が産まれた時から国の為に顔も見たこともない殿方の所に有無を言わさずに嫁に行くことは分かっている……今更そんなこと辛くもない」

とまた…外を切望する表情で仰るのです。