先生、忘れないよ。何があっても、ずっと
永遠に。楓は、先生に届けと願いながら、心の中で思っていた。
このおもいは、多分、先生に届いただろう

先生が、幼稚園を辞めて以来。楓は、毎日毎日、みんなの、お世話をした。人一倍頑
張った。努力した。
だけど、
幼稚園と、お別れの日がちかずいていた。
毎日毎日、幼稚園の卒業の練習。
『さようならぼくたちの幼稚園♪』と歌って!歩いたり、大変な、毎日だった。
みんなとのお別れ、大好きな、幼稚園とのお別れ、楓は、それが嫌だった。お母さんに、それを言うと、お母さんは、こう言った。「楓、幼稚園を卒業するってことはねぇ、大人に近くってこと。みんな、大人にならなきゃいけないの。」それを聞いた楓は、「大人かぁ」と、小さな声で言った。お母さんは、「大人になったら、楓は、幼稚園の先生になるんでしょっ。」といって微笑んだ。楓は、「うんっ。」と言った。
夜になった。
大人という、言葉が頭から離れなかった。
朝になると、幼稚園へすぐさまいった。
幼稚園につくと、楓は、みんなに、こういった。「幼稚園と、お別れするって、ことは、みんな、大人に、近くなるってこと、なんだよ。」と、大きい声で言った。
みんなは、「へーすごーい。」と憧れのように言った。楓は、この時おもった。この先、お別れってことは、何度も!あるけど
それは、全部大人に、なるためのものだと