「じゃあ、ちゃんと食料は買って来たんだろうな」
伊織さんが事務所の入り口を見ると、いつからいたのか、智ちゃんが無言で立っていた。
そして智ちゃんは自分の背後を指差す。そこから現れたのは…。
「いや~ええもん買えたわ~。これで発明品が増えるでー」
段ボールいっぱいに入った部品を嬉しそうに抱える京さん。
「……」
その光景に智ちゃんはため息を吐き、哀さんは頭を抱え、伊織さんは…無言で部品を外に捨てた。