「何だ、これ?」
「あの、少ないですけど、毎月ちゃんと払って行きますから」
封筒の中身はお金。おばあちゃんにも言ってないから、一人暮らしをする夢が一回に出せる金額は本当に少ないけど、伊織さん達だって、生活する為に活動してるんだ。払わない訳にはいかない。
だが伊織さんは更に首を傾げ、あっさりと言った。
「何でお前が払うんだよ」
「だって、私が依頼しましたから」
「仲間のピンチは依頼なんて思わない」
「……」
仲間。
その言葉に、胸が一気にいっぱいになった。