もうしょうがないよ。 1番は取られちゃったもん。 2番でも3番でも、奈緒香の近くで笑ってられればいいじゃない。 そう囁く声。 私は1番じゃなきゃいや!! なんとしても1番になる!! そう囁く他方の声。 どうすればいいか分からなかった。 だから、私はどちらも選ばなかった。 選べなかった。 だから………