聖の部屋に入ると……
「寝てやがる……」
このまま放置して帰ろうか…
でも俺もこいつに話がある
「おい。いつまで寝てんだよ
さっさと起きろよ馬鹿」
ボコッ
「ウッ……」
やば。振り下ろした足が聖の腹にはいっちまった
まぁいい。寝てるほうが悪い
「うぅ………ん
お。龍。来たか」
「で。なに」
「お前……桃瀬のこと好きだろ」
なんでこいつ……
「なんで知ってんだ
って思ったろ。だてに幼なじみしてねぇよ」
「で。聖返事どうすんの」
「……NOだな」
振るってわけか……
「理由は?」
「お前が桃瀬のこと好きってのもある
でも、俺が桃瀬のこと好きでもねぇのに付き合ったらお互いに辛いだけだ」
ふーんなるほどねぇ………
だったら…
「俺。桃瀬に告ろ」
「まぁ頑張れよ。
応援してっから」
「聖…なんでそこまで答えでてんのにあそこで言わなかったんだ?」
「そりゃ……
あそこで振ったら健と恵にいろいろ言われる……」
そんなことかよ……
「用事そんだけ?」
「あぁ…」
「なら俺帰るわ」
「飯食ってかねぇの?」
「今日作ったの誰?」
「俺」
「じゃぁいらね」
「なんでだよ!!!」
「じゃ」
「おい!!龍!!!」
聖を無視して俺は帰っていった
なんで聖のは食わねぇかって??
あいつ料理へたなんだよ……
味おんちだし。
それに比べて
健と恵はそんなに作らないくせして
めちゃくちゃうまい。
なんであいつらが作らないのか不思議でならねぇ