あの優しい笑顔と優しい声があたしを包んだ。

嬉しいことなのに
あたしは涙が溢れてきて止まらなかった。


「理都ちゃんごめんな。寂しい思いさせたな。」

佑くんが泣いていた。


「ほんとは凄く寂しかったよ…?
でもあたしは1人じゃない。佑くんがいる。
だから頑張れたよ?」


「理都ちゃん……
理都ちゃん……っ!!」

佑くんは初めてあたしにしがみついて泣いた。


あたしは佑くんを抱きしめて思った。


“佑くんを愛してる…。
あたしは佑くんの支えになりたい…。”と。


あたしの大切な人。

世界中でたった1人の
あたしの愛する人。

佑くんは
あたしにたくさんのことを教えてくれた。

愛も喜びも勇気も強さも命の大切さまでも教わった。