「理都ちゃん
誕生日おめでとう!!」

そう言って佑くんは
あたしの手を掴み、手の平に小さな箱を乗せた。

「この間さぁ理都ちゃんの友達が来てただろ?
何か渡してるのを見て
もしかしたら!!って思ったんだぁ。
俺、理都ちゃんの誕生日とか何も聞いてなかったから…」


震えるほど嬉しかった。

嬉しくて嬉しくて涙が止まらなくて……
あたしは今までのことを全て佑くんに話した。


「理都ちゃんは1人じゃないよ?
俺には弱いところも全部見せてよ。
俺は理都ちゃんの全てを受け止めるから。
何があっても受け止めたいから。
俺の傍にいてよ……」


あたしが泣きながら
佑くんから貰った小さな箱を開けた。

そこには可愛くて綺麗なハートのネックレス。
あたしのイニシャルRが彫られていた。


「理都ちゃんに傍にいてほしいし、
俺も理都ちゃんの傍にいたいから……
付き合って下さい!」


「あたしでいいの…?」

「理都ちゃんじゃなきゃダメ!!」


「あたしも佑くんと一緒にいたい……」


佑くんは力いっぱい抱きしめてくれた。


佑くんの腕の中は
そのまま……
立ったまま眠りにつきそうなぐらい
安心して力が抜ける
居心地が良くて優しい場所。


あたしは本当に
愛される喜びを知った。