好きだという想いだけで
関係を持った私は
性の先にあるものに
全く気づかずにいた。

知らなかったでは

済まされない

命の尊さ、儚さ。

失ったものが

16歳の少女には

あまりにも大きかった。

17歳になった今も

私を縛る。

この先も永遠に私を
縛り続けるだろう・・・

永遠の傷痕を持つ私は

必ず、貴方を傷つける。

悲しい瞳で私は
ひさぎを見つめた。

「何がお前をそんなに
 苦しめるの?」

ごめんね、ひさぎ。

「言えない・・・よ」