黒い髪に触れる貴方は
昨日とはまた違って
私の胸をドキドキさせる

「まっ、最初が肝心だろ
 それに、飽きたら
 また、色付けるさ
 それより、お前
 ほんと、どこでも
 抱きつくよな
 ほらっ、皆が見てるぞ」

ひさぎの腕の中
我に返った私。

離れられないよ

恥ずかしすぎて・・・

貴方の胸に顔を埋める私

「チトセ、おはよう」

なぎの声を聞いて、私は
ひさぎから離れた。

「ナギ、ずっとそこに
 居たの?」

「うん、ずっと
 ヒサ兄の隣にいました
 トキワさんなんて
 泣いてるよ」