ひさぎは
いつでも
私の事を一番に
考えてくれる。

私は、どうだろう?

自分の過去の傷に
ばかり囚われて
貴方の心の傷に
気づいてあげる事も
できずに・・・

知らないうちに私は
貴方を傷つけるだけの
存在になる・・・

過去の傷に
縛られたままの私。

本気で
愛してくれる人
までも見失う。

翌朝、私は
彼の姿に驚く。

彼の髪は濡羽色に
揺らめく。

昨日までの貴方が
天使なら
今日からの貴方は
堕天使。

彼の私への深い愛を

感じた私は

その胸に飛び込んだ。