「チトセ
 バスが来たよ
 チトセ?」

私は見つめる。

私の瞳に映る人・・・

「あっ、お兄ちゃん」

金色の髪を靡かせて
貴方は、私へと近づく。

一歩、踏み出せば

何かが変わる。

この苦痛から
逃れられる?

「チトセ、ナギ
 お前ら
 何、やって・・・」

何も考えずに
今は、貴方に触れたい。

貴方の肩に回した手。