「電球、切れてるのどこ?」

「お風呂場なんだけど、お願いできる?」

「うん、任せて」


浴室のタイルに靴下のままで入る私、背伸びをして浴室灯のカバーを外した。

電球を慎重に換え終えた私は、電気がちゃんと点くかスイッチを押して確認する。

数秒経ってつくライト。


「良し、オッケー」


切れた電球を空箱に入れてリビングに戻ると、祖母は私の為に熱いお茶を用意してくれていた。


「ちゃんと換えられた?」

「うん、きれた電球だけど箱の中
 ここに置いておくね」

「ありがとう

 はい、お番茶だけどどうぞ」

「ありがとう」


テーブルに置かれた湯呑。

私は椅子を引いて座ると熱いお茶を頂く。


「おいしい」

「ところでどうなの
 彼とはうまくいってるの?
 
 つらいことない?」


椅子に腰を掛けながら、祖母はとても心配そうに私のことを見つめた。