「庭掃除してたの気づかなかった?」

「うん、全然
 
 おばあちゃん、庭掃除なんかして
 腰大丈夫なの、痛くない?」

「ええ、平気平気
 ここのところは調子がいいの」

「そんなこと言ってダメだよ
 あんまり無理しちゃ
 ほらっ、庭の手入れは私に任せて……」

「いいのいいの
 私の楽しみなんだから
 
 それよりもチトセ、あなた今日は仕事は?」


ゴミを捨てた祖母は手を洗いに行く。


「バイト、今日は休みなの
 
 夜は用事ができちゃって
 連絡してから来たら良かったね」

「いつでも構わないわよ
 どうせ私は家に居るんだもの
 チトセの良い時で、それで
 電球だけど買って来てくれた?」

「うん
 
 他にも要りそうな物買って来たよ」


私は買い物袋の口を開けて見せる。


「本当助かるわ、ありがとう」