「どんな貴女でも構わない

 ここに居てほしい

 貴女しか要らない、他には何も……」

「ひさ……」

「チトセ、心配するな
 俺はもう一年前の俺じゃない
 今の俺はそんな軟じゃねえよ

 お前、抱けないことぐらい
 どうってことない

 お前がいないことの方が
 死ぬほどつらい

 なあ、やめてくれよ
 俺の前から消えるのだけは」

『死ぬほどつらい』

それは、私の気持ち。

同じ想い。

「……」

この胸を打つひさぎの言葉。

この心焼かれ、苦しくて……

苦しくて

狂おしい


吐き出した、私の中の叫び。


「助けて、ひさぎ」