そんな事の為に
生を受けたんじゃない。
お腹の中で大切に
育てて来たんじゃない。
「聞いてるの
放して・・・」
「放さない
この手を放せば
貴女はまた、ナギの
髪を引っ張って
暴言を吐いて彼女を
傷つけ、虐める・・・
だったら、私は二度と
この手を放さない」
きつく、握り締める指。
彼が今朝私の、この手を
握り締めたように
今度は、私が
彼女の手を握り締める。
凄まじい、この力は
どこからくるのか
分からない。
握力なんて全く無い私。
だけど、彼女は痛みに
耐え切れず、こう言った。
「放して、もうナギには
何もしないから・・・
仲間を抜けたければ
抜ければいいよ
好きにすればいい」
私は、彼女の手を解いた
生を受けたんじゃない。
お腹の中で大切に
育てて来たんじゃない。
「聞いてるの
放して・・・」
「放さない
この手を放せば
貴女はまた、ナギの
髪を引っ張って
暴言を吐いて彼女を
傷つけ、虐める・・・
だったら、私は二度と
この手を放さない」
きつく、握り締める指。
彼が今朝私の、この手を
握り締めたように
今度は、私が
彼女の手を握り締める。
凄まじい、この力は
どこからくるのか
分からない。
握力なんて全く無い私。
だけど、彼女は痛みに
耐え切れず、こう言った。
「放して、もうナギには
何もしないから・・・
仲間を抜けたければ
抜ければいいよ
好きにすればいい」
私は、彼女の手を解いた