それが一方的にこの愛を終わらせた、私の懺悔。

愛の懺悔……


携帯電話を見つめる、ひさぎ。

『バイバイ、お元気で』

千歳の言葉が胸に残る。

ざわめき……この胸が詰まる。


トントンと、部屋の扉を叩く音がする。

「ひさぎ、飯だぞ!」

「はい」

ひさぎは、携帯電話をポケットにしまった。


しばらく、それはいつまで……


忙しい日々の中----

仕事に追われ、気づくと一週間の時が経つ。

職場近くにあるコンビニでお昼ご飯を買った
ひさぎはその戻り道、小学校のベルの音を聞く。

その音に、学校に居るはずの千歳も今頃は
お昼休みだろうと思い電話をかけてみた。


「電波の届かない場所におられるか……」


苦手なメールを送ることにしたひさぎ。

届いたエラーメール。

何度かけても繋がる事のない電話。

一方通行の想い……

「タクさん、悪い
 
 原チャ貸して」

「ひさぎ、どこ行く

 仕事は!?」