俺はガラス越しに映る

千歳の姿を探す・・・

以前は、隣に千歳が居て
二人で過ごした楽しい時。

『ねぇ、ひさぎ
 もういいよ

 この子で・・・』

『ねえ
 お金、勿体無いよ』

今日は

一人きり・・・

「くそっ、取れねえ」

俺は、ボタンを思いっきり
叩いた。

さびしい

さびしいよ・・・

どこに行ったの?

僕・・・をおいて

ガラス越し、誰もいない・・・