道路脇に停められたバイク

バイクを降り、ヘルメット
を外した、俺は異様な吐き気
に襲われる。

掻き消しても脳裏に浮かぶ
のは、ついさっきの光景

・・・

「うえっ」

苦しいが、何も出ない。

ただ、胸糞悪い気持ちに
支配される。

不快極まりない。


そんな中、なぎの声が
聞こえる。

『振り向いてくれなくてもいい
 ・・・抱かれれば
 それだけで幸せなの
 
 ・・・・・・・ 

 愛なんて、この際
 どうでもいい・・・
 
 触れ合えるだけでいい』