本当の私は、こんなにも
生きていたい。

学校付近の道路脇にバイクは
停車する。

「着いたよ」

貴方の声で、バイクが
停まった事を確認した私は

しがみ付いていた貴方から
離れてバイクを降りた。

そして、ヘルメットを外して
貴方に差し出す。

「ありがとうございました」

貴方は被っていた、ヘルメット
を外して、頭を左右に振る。

金髪が輝く・・・

バイクから降りた貴方は
私のヘルメットを受け取り
バイクのトランクを開けた。

「そんなところが
 開くんですね?」

「ああ、これ
 何とかスペース・・・?」

そう言って、貴方は笑う。