シーツに華奢な体を包み
ひさぎの背中に後ろから
しがみ付く

妹の、白く細い腕

その腕は、愛する男?を
守る為に必死に止めに入る

なぎ・・・

幼い頃

母親に捨てられた

あの時

繋いだ手・・・

「何やってんの?

 お前も・・・
 
 俺達を捨てた
 お袋と同じ」

妻のある男と、母は蒸発した

ぼそっと呟いた、ひさぎの
低い声は、なぎの心を
グサリと突き刺した。