「何言ってるの
 
 馬鹿な子だなんて思わない
 嫌いになんてなるもんですか
 
 貴女がまた誰かを好きに
 なれた事、おばあちゃんは
 嬉しいわ

 チトセ、あなたは、もう十分
 傷ついて、男女が愛し合った
 先に何があるかを知っている
 
 貴女の過去の恋は、決して
 失敗じゃない、悲しい結果に
 終わっただけの事・・・

 チトセ
 貴女が心から望むなら
 お前の望むままに進みなさい

 おばあちゃんは何も言わない
 貴女を応援してる

 今度、彼をちゃんと
 紹介してちょうだい」

「うん、ひさぎ喜ぶと思う」

祖母の言葉は、私の心を
突き動かす。