「何を謝る事があるの?

 今日の件は全て
 お父さんが悪いわ

 あなたの話も聞かずに
 一方的に叩くなんて
 
 それに暴力は
 いけないわね

 でもね、チトセ
 お父さんの本心は
 貴方に、これ以上
 男性との事で傷ついて
 ほしくないから・・・
 
 分かってあげてね」

頭を撫でてくれる祖母の
優しい手に私は頷く。

「今日、一緒に居たって
 男の子は
 
 この間の、子なの?」

「うん、おばあちゃん
 私ね、わたし・・・
 
 ひさぎの事が好きなの
 
 傷ついても、ひさぎの
 傍に居たいよ

 おばあちゃん
 私のこと、嫌いになる?
 
 馬鹿な娘だって思う?」