「私の躾?あはは
 笑わせないでよ

 貴方の方こそ
 どうなんですか?
 
 家庭を顧みずに
 他所の若い女に現を抜かして
  
 チトセに父親らしい事して
 あげたことないでしょう」

「何を言う、私は
 ちゃんとしてるじゃないか
 
 ここまで大きくなったのは
 誰のおかげだ、私の・・・」

私は脱いだ靴をおもいっきり
ドアにぶつけた。

その音に驚く、父と母。

「やめて
 もう、やめて
 
 父親面も母親面も
 やめて
 
 何しに来たのよ
  
 捨てた娘がどうなろうが
 あんた達には
 関係ないでしょう」

「チトセ?
 捨てただなんて・・・」