私は、学校までバイクで
送ってくれる事を
話しているのかと思い
勘違いをして、つい
二度も頷いてしまった。

頷いた私に
驚きを隠せない
彼の友達の、顔。

「ちょっ・・・
 ヒサギ、お前」

「俺に頼んだ
 お前が悪い
 昼飯はいらないから」

「バカ
 当たり前だ」

私の被る

ヘルメットを

トントンと叩いて

彼は、言う。

「チトセ、行こう
 一緒に・・・」

貴方の声

素敵な声

聞こえる。