ひさぎに、抱きしめられて
ひさぎの体温を感じて
スーッと気持ちが落ち着いて
いく私を、今度は恥ずかしい
という気持ちが駆け巡る。

こんなことぐらいで
取り乱して、私って・・・

「私の事

 鬱陶しい?」

「何で?」

「だって、嫌でしょう?」

貴方は抱きしめる私の頭を
後ろから優しく撫でてくれた

「嫌じゃねえよ
 
 こんなお前も、イイかも

 俺って、愛されてる?」

「うん、愛されてる」

貴方の微笑みは私だけのもの

その後、私達は静かに席につき
手を繋いだまま、途中から映画
を楽しんだ。