「なぎ、明日の晩御飯
 カレー作ってくれる
  
 三人で夕食になるけど
 お願いね」

「は~い、カレーなら
 任せて
 
 私のカレーなら、ヒサ兄も
 ユウさんも好きだよね?」

「ああ」

ひさぎの声と祐樹の声が重なる

「ああ

 好きだよ」

好きだよ・・・

祐樹の言葉に、なぎは
にっこりと微笑む。

なぎの部屋をノックする音

「はい、どうぞ」

部屋のドアが開くと、なぎは
テレビを見ていた。

「ヒサ兄、何?」

ひさぎは、開いたままの
ドアの前、相変わらず
ピンク率の高い、女の子らしい
なぎの部屋を見つめながら話す

「ナギ、俺・・・
 明日、夕飯いいわ」