「さっきは危ない目にあわせてすみません。怖い思いをさせてしまって、なんとお詫び申し上げれば・・・」

「あ、ああ!全然大丈夫です!あの・・・さっき何を・・・」



「え、えっと・・・それは・・」

「あ、言えなければいいです」


(やっぱり、普通じゃないんだ)




「あの、お嬢さん。お名前は?」

「(お嬢さんて・・・)竹内 飛鳥・・です」



「竹内殿、申し訳ありませんでした。お詫びはまた後日させていただきますので」

「(竹内殿?)あ、あのあなたの名前は?」



「え?自分ですか?・・・それは・・・」

「言えないなら・・・」



「や、そうゆう意味では。あの、一縷と申します」

「いちるさん、ああどうも」


ぺこりと頭を下げるので、あたしもつられて頭を下げる



「で、では、これで。本当にすみませんでした」

「いえ、大丈夫・・・です」



そう言って彼は去っていった



なんか嵐のような人だったな・・・