すると、パトカーのサイレンが鳴り響いた


「クソ!サツだ!!」

「でも、あのガキは!?」

「ひとまず、逃げろ!!」



(やった!助けだ!)



助かった!!と思ったが



あたしの腕をつかんだままその人は走るのをやめようとしない



むしろ、どんどんパトカーの音から遠ざかっている気がする



しかも、ずっと全力疾走なのでかなりキツい



「っハア、ゼエ・・・ったい、っ痛い!痛い!!」



言い放って、手を振り払った



「何を・・・あ!」

「ハアッ・・・ゼエ・・・何を・・ゼエ、じゃ・・ない・・・ハア」



「じょ・・女性?」

「女性ってか、ハア・・・ハア・・・ん女子高生・・あ”あ」



相手がなんだか控え目になったので



なんか言ってやろうと、思い



かがんでいた状態から起き上った