テクテク・・・

あたしらは2組に着いた。

「じゃあ~・・・あたしココだから・・・」

あたしは別れを告げると
「あっ、そっか・・・じゃあ、また来るね」

ハルはそう言って6組に向かって歩いた。

ドアを前にドキドキするあたし・・・。

しずか~にドアを開けたのにもかかわらず、中にいる全員がこっちを見てきた。

恥ずかし~~

と、顔を少し赤くし、席を探す。

「あっ!杏~~」

誰かがあたしを呼んだ。

振り向くとそこにいたのは・・・

『樫野 由香 かしの ゆか』
あたしの嫌いなヤツだ・・・

「ゆ・・・由香も2組?」
おそるおそる聞くと・・・

「は?じゃなきゃココにいないし~~」
あー、そうですね!!

あたしはプチッとキレた。

バシーン

そしてなぜか・・・叩かれた。
ホントにいみふ・・・

じろじろ

またクラスの人が見てきた。

今日で2度目・・・顔が赤くなる・・・。

いきなり・・・

最悪かも・・・


あたしは由香から解放され、やっと席に着く。

辺りを見ても・・・

知っている人は少なかった・・・

こんなクラスでやっていけるのか?
など、色々な不安が込み上げてきた。

ガラッ

勢いよくドアが開く。

「はよ~」

男子が来た。

そいつはあたしの隣の席に座った。

ガラッ

さっきより勢いよく開けたのは・・・
先生らしき人だった。

「席座れー」
女のくせして口がわるいな・・・

隣をチラッと見ると、ニコッと笑顔を返してくれた。
以外に・・・カッコいい・・・

「私は今日から~」
先生らしき人が話だす。

「お前らの担任になった、岡本だ!」

ざわざわ・・・

クラスがちょっとざわついた。

「岡本 光瑠(おかもと ひかる)、26歳の独身だ!!」
岡本先生はカッコよく振り切った。
(カッコよくないけどね)

「―――――…」
岡本先生の話が終わり、いったん休憩に入った。

あたしはすぐさま6組に向かった。