眺めている私の視界に、こちらに走り寄る女の子の姿が入った。
そちらを見ると、気付いて声をかけてきた。
「優月〜。おはよ。」
「おはよー、陽菜。」
安藤 陽菜(アンドウ ヒナ)は小柄で、ミディアムヘアの可愛い子だ。
本当に、天然で純粋な子。
「優月は何処のクラスだった?私はAだよ。 」
私はにっこりと笑って言う。
「私もAだよ。」
陽菜は、今周囲にいる人達の様に騒がなくて、一緒に居て楽なので、この学校で一番仲の良い人になっている。
普通なら¨友達¨というのだろうが、そんな言葉、私の辞書からは消している。
「えっ!本当に?」
そう言って入って来たのは、背の高い黒ショートヘアの女の子。
隣には、モデルになれそうな体型の、茶色い巻き髪の女の子がいる。
「私達もAだった〜。またみんな一緒だね 。」
「美羽と葵も一緒なんだ。良かったね。」
黒髪の方が高橋 葵。
巻いてるのが清水 美羽。
普段一緒にいるメンバーだ。