今日は色々あって疲れているはずなのに、長い夜になりそうだ。

彼にメールしたいんだけど…なんてメールしたらいいの?

〈こんばんわ。お疲れ様です〉

…なんて堅苦しいし

〈お疲れ!今日はありがとね!〉

…なんて言うような仲でもないし

凄~く悩んでいた。

彼への初メール。

そんな事もドキドキして大事な気がしてた。

でもあたしから連絡したいって思っていて、部屋に帰ってしばらく経つのに

着替えもせず、もちろんメイクを落としもせず、ケータイを両手で握りしめたまま固まっていた。

それとは対照的に脳内では、めまぐるしく思考が行ったり来たり。

あ~もう!上手な言葉も素直な言葉も浮かばないよ!

その時、握りしめていた携帯が着信を知らせるメロディを奏でた。

「…!!!!!!!!」

森島さんからだーっ!!

あたしは慌てて電話に出た。

だって切れたらいやだったの!

でも…ショックで言ってしまった。

『もしもし?森島だけど。セリ…』

「あたしが最初に連絡しようと思ってたのに!なんで電話してくるの?」

『え?ご…ゴメン』

何故か彼は謝り、電話を切った。



それからすぐに携帯はメールを受信した。