「そうよ！誰でもいいからえっちしたかったの！ちょうどナンパされて、あたしだとバレてなかったからホテルへ行ったの！」

「それで？したって訳？」

「し、したわよ！」

もう言い訳は変更できない───この場を凌げればいいと、話しを広げるだけだった。

余計、自分のクビを絞めているとは思わずに。

「たまたま写真撮られただけって？」

「そうだよ！終わったらすぐにサヨナラしたし」

「…アンタって、虎之介としかSEXした事ないんじゃなかった？」

「う、うん」

「あんな目にあったのに平気なワケだ」

「どういう事？」

「男と平気でヤれるって事がよ。どうだった、二人目は」

「どう…って」

「男によって色々違うもんでしょ？良かったの？」

絶対ウソだってバレてる気がする…だからこんな事言ってくるんだ！

でも今更'嘘'だとは言えないもの。

「良かったわよ！でもそれが琉嘉に関係ある？」

琉嘉は冷たい視線をあたしに浴びせながら言った。

「…ふーん。まぁ関係ないわよ。アンタが誰と何をしようが。誰と楽しもうが、ね。でも今はどんな状況なのか考えてよね」

「わかったわ。気をつける」

あたしは一度も謝らなかった。