多少の嘘を重ねたって平気なんじゃないかと言い訳ばかり考えていた。
彼に龍之介の事がバレて一週間経ってる。鷺沼さんが警察に言ってないって事はそれでわかってる訳だし。
だったら〈バレた〉って事は言わなくてもいいんじゃない?
でも何て言うの?
「ちょっと!言いなさいよ!何なの?マジで好きな人でも出来たの?」
「いや…その」
「この男とホテルに行くような関係?!虎之介の事は?アイツに仕返ししたくて龍之介を連れ出したんじゃないの!?」
「も、もちろんそうだよ!」
「──なのに他の男とホテルへ?もう仕返しなんてどうでもよくなったの?」
「…そんな事ない…」
なんの言い訳も思いつかないまま、琉嘉が一方的にまくしたてる。
「新しい恋人が出来たんじゃないって言うなら…ただ単に誰かとSEXしたかった?身体の欲求を満たすため?!」
「え?」
「私だってそういう気分の時はあるし!それならそれで構わないわよ?…アンタが出会ったばかりの男と平気でSEXできるならね!」
見透かされてる気がした。
でも…他の人にバレたなんて言えない!
そっちの方がヤバくて言えないよ!
あたしは琉嘉が言った事を全て肯定した。
彼に龍之介の事がバレて一週間経ってる。鷺沼さんが警察に言ってないって事はそれでわかってる訳だし。
だったら〈バレた〉って事は言わなくてもいいんじゃない?
でも何て言うの?
「ちょっと!言いなさいよ!何なの?マジで好きな人でも出来たの?」
「いや…その」
「この男とホテルに行くような関係?!虎之介の事は?アイツに仕返ししたくて龍之介を連れ出したんじゃないの!?」
「も、もちろんそうだよ!」
「──なのに他の男とホテルへ?もう仕返しなんてどうでもよくなったの?」
「…そんな事ない…」
なんの言い訳も思いつかないまま、琉嘉が一方的にまくしたてる。
「新しい恋人が出来たんじゃないって言うなら…ただ単に誰かとSEXしたかった?身体の欲求を満たすため?!」
「え?」
「私だってそういう気分の時はあるし!それならそれで構わないわよ?…アンタが出会ったばかりの男と平気でSEXできるならね!」
見透かされてる気がした。
でも…他の人にバレたなんて言えない!
そっちの方がヤバくて言えないよ!
あたしは琉嘉が言った事を全て肯定した。