目の前に母親がいたら…間違いなく殴ってる。

私を捨てた母親
さらに利用しようとする母親…

あの人にとって『子供』って何だったの?
数年前にも感じた絶望感をまた味わう事になるなんてね…。

私が黙っていたら母親は急かすように聞いてきた。

『琉嘉?貯金とかないの?』

「私の貯金の話しより…理由を言うべきじゃないの?何に使うのよ」

『何だっていいじゃない。アンタに関係ないわよ。持ってないなら仕方ないけど』

「まさか、おばぁちゃんに借りるつもりじゃないでしょうね!」

『おばぁちゃんも貯金は少しくらいあるでしょ?』

「バカじゃないの?!おばぁちゃん年金暮らしなんだよ!」

私だってたまに仕送りしてるのに!
母親のふざけた態度が気に入らなかった。

理由もなくお金なんか貸せるワケないじゃないの!

数年前よりも、もっとムカつくし大嫌い!

『私が頼むんだから、アンタには関係ないわよ。もう、いいわ!これじゃ何の為に娘を産んだのかわかんないわよ…』

そう小さな声で言った。でも私にはハッキリ聞こえて…ショックだった。

「…信じられない!それ本気!?アンタこそ母親なんかになれないわよ!もう電話してこないで!」