「…」
あたしは何も言えず、口をつぐむ事しかできなかった。
それでも彼は自分の考えついたことを口にしていた。
「テレビで報道されてた…森島の赤ん坊が病院から居なくなったと。…そう、考えてみればテレビで報道してた事件の日付はキミが赤ん坊を連れてあの駅に現れた日だ」
「…」
心臓はバクバクいってる。彼の目を見る事は出来なかった…
バレた───
あたしの頭の中の考えが行き着く先に…怒りに満ちた虎之介と小林仁奈の顔と
警察に捕まる自分が浮かんできた。
当然、琉嘉も捕まる
あたしがバカだから!
「正直に言えよ!そうなんじゃないのか!?キミがあの子を誘拐した?」
「…」
あたしは…首を横に振るのが精一杯だった。話しを誤魔化す事もできないくらい動揺していたのは
彼が見てもわかったハズだ…
彼は両手であたしの顔を上にあげさせ無理矢理、あたしの目線を自分と合わせた。
そして
まっすぐあたしを見て…言った。
「キミが犯人だったとしても誰にも言わない!だけど…あの子は無事なのか?!」
「え」
「まさか…殺してしまったとかじゃないだろうなって聞いてるんだ!」
「い、生きてるよ…」
あたしは何も言えず、口をつぐむ事しかできなかった。
それでも彼は自分の考えついたことを口にしていた。
「テレビで報道されてた…森島の赤ん坊が病院から居なくなったと。…そう、考えてみればテレビで報道してた事件の日付はキミが赤ん坊を連れてあの駅に現れた日だ」
「…」
心臓はバクバクいってる。彼の目を見る事は出来なかった…
バレた───
あたしの頭の中の考えが行き着く先に…怒りに満ちた虎之介と小林仁奈の顔と
警察に捕まる自分が浮かんできた。
当然、琉嘉も捕まる
あたしがバカだから!
「正直に言えよ!そうなんじゃないのか!?キミがあの子を誘拐した?」
「…」
あたしは…首を横に振るのが精一杯だった。話しを誤魔化す事もできないくらい動揺していたのは
彼が見てもわかったハズだ…
彼は両手であたしの顔を上にあげさせ無理矢理、あたしの目線を自分と合わせた。
そして
まっすぐあたしを見て…言った。
「キミが犯人だったとしても誰にも言わない!だけど…あの子は無事なのか?!」
「え」
「まさか…殺してしまったとかじゃないだろうなって聞いてるんだ!」
「い、生きてるよ…」