龍之介の泣き声が聞こえてきた…。

あたしは出来上がったミルクを持って急いで龍之介のところへ戻り、泣いていた龍之介を抱き上げた。

「龍之介っ、ミルクだよ~お腹すいたでしょ?飲んで~」

必死に言葉をかけながらミルクを飲ませようと口に近づけるけど

龍之介はイヤイヤして飲もうともしない。

あたしも我慢して何とかしようと努力していたけど



…イライラしてきた。


「もう!そんなに飲みたくないならあげないわよ!」

「ぁあーん!ふぁあーん!」

「泣いたって知らないし!」

泣いてる龍之介をほっといて、あたしは水を飲みに行った。

しばらく経っても龍之介は泣くばかり。

あたしはため息をつきながら…龍之介の所へ行き、とりあえずオムツを変えたり抱き上げたりしていた。

…どれくらい時間が経ったのかな…

龍之介が疲れたのか泣き止んできた。

「飲むかな…」

ミルクを与えると、観念したように少し飲み始めた。

だけど、いつもの半分の量。

…なんでこんなに嫌がるの?
あたしのやり方が下手なの?

琉嘉に…怒られるだろうか?

それが怖くて、あたしは龍之介ノートに
飲んだミルクの量を倍にして嘘を書いた。