龍が起きたらどうしよう?

泣き出したらどうしよう?

ミルク飲んでくれなかったらどうしよう?

抱いても、あやしても、オムツを取り替えてもグズったらどうしよう…

考え出したらキリがない。

昨日とかは、とりあえずあたしが世話をして、どうしても龍之介が泣き止まないようなら琉嘉にパスしてた。

彼女の扱い方を見ていたし、だけどそれをあたしが実行しようとすると…


上手くできずに龍之介は泣くばかり。

──あたしの事、怒ってんのかな…

そう考えながらも、静かに龍之介の寝顔を見ていた。

可愛いな…ほっぺたとか、手とか。ぷにぷにしてて、つい触れていたくなるが…

起こしたら大変!

そう思うと抱く事もできなかった。

「…あ!」

静かにしていたのに、龍之介が目を覚まし始めた。

時計を見ると…ミルクをあげなきゃいけない時間が近づいていた。

「お、おはよ、龍之介。お腹すいたから目が覚めたの?」

とりあえず泣かずに、布団の上でモソモソ動いていた。

今のうちにミルク作ってこよう!

そう思って台所へ行った。決められた量のミルクを作る。

今日も全部飲んでくれるかな…



「…ふぁぁぁん!ぁぁぁん!」