龍之介と琉嘉との共同生活が始まった。

ほとんど、お互いを知らない者同士の生活はビックリする事の連続だった。

いや、琉嘉が物知りなのよね?

何だか…聞いたら何でも答えてくれそうなんだもん。
だから、つい聞いてしまう。

彼女は呆れながらも、ちゃんと教えてくれた。
これも『看護師』っていう仕事柄なのかなー?

琉嘉とは何とかやっていける気がしていた。まぁ、数日だけど?

友達じゃないけど?

でも、他の女のコと住むなんて芸能人やってたら、なかなか体験できないもん。だから新鮮だった。

問題は…やっぱり龍之介だ。

想像していたのよりも赤ちゃんの扱いって大変!

琉嘉が居てくれて助かってるけど…こんな事、あたし一人じゃ逃げ出してた。

だけど…琉嘉が仕事行ってる間は、あたしが見なくちゃならない。

その時間がひたすら恐怖だった。

琉嘉が出社するギリギリまで色々と教えてくれてた。

あたしも忘れないようにって、龍之介ノートとは別に琉嘉から教わった事をノートに書き留めていた。


それでも不安だよ…

朝、琉嘉を送り出したものの
龍之介がいつ泣き出すかドキドキしてた。

まるで時限爆弾みたいだ…