琉嘉に出会い──何故か彼女はあたしの計画に乗る事となった。

理由を聞いたら…気の強そうな笑みを見せ、琉嘉は言ってた。

『───だから私、彼に仕返ししたいのよ』

事情は少し分かった。それでも彼女が協力してくれる事に疑問を持っていた。

でも…今は彼女しか仲間になってくれる人はいない…

あたしは素直に琉嘉と連絡先を交換して、彼女の言われるまま自宅へと戻った。

始発に乗って家にたどり着く。
若干・興奮してるのか一睡もできなかったし眠くもならなかった。

どんな風に、琉嘉は子供を連れ出すつもりなの…？

あたしなりに、その後の事とか想像して、あたしなりに計画してみる。

ドキドキしながら待っていると、琉嘉から『ある場所』のGPS地図が送られてきた。

最初…何の為の場所かわからなかった。
けれどすぐに送られてきたメールで理解した。

───すごい！
たった半日で…マンションまで借りたの？

彼女の行動力にビックリしながら、あたしはすぐにメールを返信した。

それからまた、すぐに電話がかかってきて琉嘉は用件だけを話し始めた。

彼女の考えた計画…たった半日で考えた計画のリアルさに、あたしは驚くばかりだった。