いつものように、細心の注意を払って病院に潜り込む。

診察室に入ると正己が待っていてくれた。

「良かった。来てくれて」

ホッとした顔を見せた正己が、ちょっと可愛い。

ホント子供みたいな人ね…

「約束を破った事なんてないでしょ?」

「うん。琉嘉なら秘密も守ってくれるし安心してるよ」

そう言って私に抱きつき、胸に顔を埋めた。

そのまま正己は私の身体のラインに沿って手を這わし、服を脱がし始めた。

「二人でしたかったの?」

「…うん。たまには俺一人でお前をいかせたい」

そう言いながら手を動かし感じるポイントを攻める。

そんな事言うの、珍しいじゃない?
なんでかな…今日の正己・いつもと違って見える。

正己が可愛く思えたのと同時に…私は彼とキスしたい衝動に駆られた。

いや…でも恋人じゃないし。

でも…西村くんとはしてるから私的にはキスくらい何でもないと思う

正己は…何でもない人とキスするのはイヤなんだろうか?

だから一度もキスしなかったのよね?

多分・そうなんだ…って思いながらも
子供みたいな彼の頭を撫でながら──どうしてもガマンできなくて



私は半ば強引に
彼の唇に触れた…