しばらく彼らと話しをして私は病院から出た。
いつものように、誰にも見られないように…

いつもと変わらず、何もなかったかのように彼らと別れたけれど、この気分の落ち込みを見破れたかな?

初めての多人数とのSEXに落ち込んだと思われるのは、ちょっと悔しい。

──そうじゃない。
別にそんなの平気。


部屋に帰るとすぐにシャワーを浴びた。
身体にかけられた彼らの体液を洗い流す。

キスの感触を忘れたくて何度も唇を拭った。

そして考え直すの。

──あんなSEXに、満足さを求めるな。

虚しいのは分かっていたハズよ?

愛した相手となら満足できるなんて、当たり前だ。

それを求めるなら…正己との関係を終わらせばいいだけよ。そして恋人を作ればいいだけ。

分かってるの…

だけど正己とのSEXの相性は良くて、なかなか捨てられない。

それを考えると、恋人なんて要らない気もする。

そもそも…私に誰かを愛せるのかしら?

一途に誰かに恋する姿を想像できない。
恋人が出来たとしても、目の前の誘惑に勝てないだろう。

目の前にある欲望…誰かとSEXしたくなるかもしれない。


私はそういう女なんだ。母親と同じように…